日本一周のバイク旅は出会いがたくさん！【恋も感謝も友人も】

以前、私はバイクで日本一周の旅をしてきました。

全国の絶景はもちろん、いろいろな人たちにも出会うことができました。

人見知りで人と話すことが苦手な私でも、様々な出会いに恵まれました。

一生忘れられない、感謝してもしきれない人とも出会いました。

今回は、私が日本一周の旅で出会った人たちを一部ですがご紹介します。

私が日本一周の旅で出会った人たち

離婚をして人生どうでも良くなったおじさん

場所は和歌山県熊野古道の駐輪場。

私がバイクを停めて荷物を準備していると、隣にCB1300スーパーフォアがやってきました。

俺「（ちょっと俺のバイクと差が激しいからやめてww）」

心の中では羨ましさと妬みマックスですが、笑顔を作り「こんにちわ〜」と挨拶。

CBのおっちゃん「こんにちわ。えらいたいそうな荷物積んでるね！旅行中かい？」

俺「そうなんですよ〜日本一周をしていて！」

CBのおっちゃん「へぇ！それはすごいね。行動力のある若者は好きだよ！」

めちゃくちゃ気さくで感じがいい人！こりゃCBも喜んでるわ！…と思った次の瞬間…

CBのおっちゃん「俺は希望も何も無いよ。死に場所を探しにきたんだ。」

俺「……え！？ええええぇえ？？」

こんなに「え！？」を連呼したかは分かりませんが、かなり動揺をしたのを覚えています。
なんて声をかければいいのかってよりも、ヤバい奴に絡まれちゃってると言う恐怖心の方が優った記憶があります。

CBのおっちゃん「はっはっは！うそうそ！でも先月離婚しちゃってね。俺は傷心旅行中ってところさ！結婚中はできなかった自分がやりたいことを楽しんでいるんだよ。」

俺「ちょっと〜！やめてくださいよ！なんて言っていいか分からなかったじゃないですか！」

CBのおっちゃん「ゴメンゴメン！お詫びにこれあげるよ！」

と、渡されたのはイヤリングでした。

CBのおっちゃん「いや〜前の奥さんにあげようとしたんだけど、渡す前に離婚しちゃってね。持ってると思い出しちゃうから誰かにあげたいな〜と思ってたんだよ！」

俺「あっっ、あ…ありがとうございます！！」

そんな感じでCBのおっちゃんとは別れました。

……いや、これ俺に渡す！？！？

誰かに渡したいなと思ってたのは百歩譲って分かるとして、旅してる小汚い野郎に渡す！？

もらった瞬間は、頭の中がハテナだらけでした（笑）

けど、おっちゃんはすごく笑顔で渡してくるし断る雰囲気ではない！

今もこのイヤリングは旅の思い出の品と一緒に机に眠っています。

決して縁起がいいものとは思えないんだけど……。

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ワカメをたくさんくれるおばあちゃん

新潟県の越前海岸沿いは本当に夕日が綺麗！！

缶コーヒー片手に夕日を見ながら黄昏ていると、一人のおばあちゃんが話しかけてくれました。

おばあちゃん「今日は暑いね〜」

俺「そうですね！かなり焼けちゃいましたよ！」

おばあちゃん「そんなことより、今そこでワカメ取ってきたんだけどいるかい？」

俺「え！？いいんですか？ありがとうございます！」

おばあちゃん「はいよ！」

と、出していただいたワカメは、本当に取れたてのワカメ！
まだ海水もビッチョビチョに付いている状態です。

俺「（ありがたいけど調理器具持ってきてないしどうしよう。。でも一度引き受けたから断るのは失礼だよな。。）ありがとうございます！大切に食べさせていただきます！」

おばあちゃん「良かった〜！じゃあ元気でね！」

すごく感じがいいおばあちゃんでとてもじゃないけど断れない！！

さぁ…どうしようか…お湯があれば煮て食べられるかな…と、また夕日を見ながら黄昏ていると、

？？？「今日は暑いね〜」

俺「…ん？え！あ！暑いですね〜！かなり焼けちゃいましたよ！」

先ほどのおばあちゃんでした。

おばあちゃん「ワカメたくさん取れたんだけどいるかい？」

俺「え？あ！はい！…え？あ、ありがとうございます！」

今思っても、何で「先ほどもらいましたよ」と言わなかったか不思議なんですけど、私はまた貰うという選択をしました。

正直、認知症なのかな？と思いましたが、おばあちゃんは好意でしてくれているのは分かったので、無下に断ることができなかったんだと思います。

おばあちゃん「はいよ！」

何と先ほどの倍以上あるワカメ…。

俺「お！あ…こんなにたくさん！あ、ありがとうございます！」

おばあちゃん「じゃあ！元気でね〜！」

ビニール袋パンッパンのワカメをどうしようかと悩む暇もなく、またおばあちゃんが来てくれそうな予感がしたので、とりあえずバイクを走らせました。

アメリカンバイクにパンッパンのワカメを積んで疾走するのは珍しい光景だったことでしょう。

色々と考えた結果、私一人で食べられる量ではなかったので、近くの海鮮料理屋に持っていってみました。

海鮮料理屋の人「これ食えねぇワカメだよ！」

ちょっと半ギレで追い返されました。。

仕方なく、また海にこっそりと戻させていただきました。。

ただ！ワカメは食べられませんでしたが、おばあちゃんの温かい愛情をもらえて何ともいい1日になりました。

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俺に興味あるよね！？恋心を抱いたお姉さん

場所は愛知県伊良湖岬。

日本の灯台50選にも選ばれている伊良湖灯台で有名な岬です。

荒々しい潮騒に心を奪われた帰り道。

かなり綺麗な砂浜を発見！

すぐにバイクを停めて、砂浜を散策します。

後から分かったんですが、この砂浜の愛称は「恋路ヶ浜」。

恋人達のプロポーズにふさわしい場所として「恋人の聖地」に認定されている砂浜でした。

この時はまだそんなことを知らず、一人でボケ〜っと歩いていると、ひとりの女性と目が合います。

何となく会釈をすると、何と近寄ってくるではありませんか！

お姉さん「こんにちは、この辺の方なんですか？」

俺「えっ…ちっちっ違います！（裏声）」

身長は150cmくらいの小柄な色白のお姉さんでした。
芸能人でいうと、元アイドリングの朝日奈央さんみたいな、清潔感が溢れるお方でした。

お姉さん「そうなんですか、綺麗な砂浜ですよね〜」

俺「そっそうですね！」

すごく気さくに話してくれるので、人見知りな私も、今旅をしていることや以前の職業など、たくさんの身の上話を喋った記憶があります。

お姉さん「すご〜い！そういう野心溢れる方素敵ですね！」

俺「え〜？そうですかね〜？」

頑張って余裕をかましているものの、心の中は

「これ、俺に好意あるよね？絶対あるよね？こういうのがたびの出会いってやつだよね？このまま愛知県に永住！？そんな人生もありかも〜！！」

かなり舞い上がっていました。

すると、お姉さんのスマホが鳴ります。

お姉さん「はいはい、分かった〜」

電話を切る指もスラッとしていて見惚れてしまいます。

俺「あ、それでですね、この旅が終わったら俺は…」

お姉さん「あ！ごめんね！迎えがきたから私行くね！」

俺「え…あ…そうですか。ありがとうございました！」

と、手を振ったものの、

（いや、これでいいのか俺！！こういう出会いから恋は始まるんだぞ！せめてLINEだけでも！！いくぞぉぉ！！！！）

突進しかけたその時！！

黒ずくめの男「おう！待った？？」

お姉さん「全然待ってないよ！」

型落ちセルシオシャコタンクソギャル男のお出迎えでしたわ！！！！！！

もう恥ずかしくてすぐ岩陰に隠れましたよ。

日本一周で出会いを期待している皆さん！！

そうそう甘酸っぱい恋は転がっていないでっせ！

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ガールズバーでクレームを言うお兄さん

場所は宮崎県宮崎市。

宮崎県の絶景を堪能し、夕方17時頃に近くのビジネスホテルにチェックイン。

宮崎市内だったので人通りはかなり多い場所に立地しているホテルでした。

俺「まだ17時だしな〜ちょっくら居酒屋でも行くか」

と、繁華街から少し外れた赤提灯が目立つ居酒屋に入ります。

席数はカウンターのみ。
大将が一人で切り盛りをしているこじんまりとしたアットホームな居酒屋でした。

私が行った時はまだ開店したばかりで一人ぼっち。

大将「お客さん初めてだよね？」

俺「そうなんですよ！今日本一周の旅をしていて、たまたま通りかかったら美味しそうだったんでお邪魔しちゃいました！」

私は、初めて行く居酒屋では「日本一周の旅をしている」というキーワードを必ず言っていました。

相手の反応が良く、会話が弾むのです。

大将「おぉ！そうか！じゃあこれサービスするよ！」

最初の生ビールをサービスしてくれる粋な大将！素敵です♩

19時を回ると続々と常連さんらしき人たちがやってきます。

常連のお兄さん「大将どうも〜いつもの！」

20時近く、一人の常連客が来て私の隣に座ります。

大将「〇〇さん、隣の子、日本一周してるんだって」

常連のお兄さん「へぇ！そうなの？こんな宮崎県にきて後悔してるでしょ？」

俺「いえいえ！都井岬とかめちゃくちゃよかったですよ！」

それからも色々と話させてもらい、かなり盛り上がった記憶があります。

常連のお兄さん「よし！じゃあ、夜の宮崎県を案内してやる！」

そう言うと、お会計を済まし（なんと私の分まで！！）タクシーを呼びます。

常連のお兄さん「まぁガールズバーくらいしかねぇけどよ！田舎もんのガールズバーを体験していけや！」

俺「ありがとうございます！！！」

そんなにガールズバーとか行ったことなかったので、かなりワクワクしていた記憶があります。

ただ！！このガールズバーの接客が最悪！！

コロコロ人が入れ替わるし、女の子がいない時間もかなりあるし。。

そんな状況を見た常連のお兄さんが！

「バンッッ！！」

常連のお兄さん「なにこのガールズバー！接客もクソもねぇな！責任者呼んで！」

その後、お兄さんと責任者が何やかんや言い合っているのをポツンと見ている俺。

俺「（え…なにこれ。。やばいよ〜帰りたいよ〜）」

おそらく30分くらいは言い合っていたと思います。

結局、お会計はしないということで落ち着いたみたいですが…。

帰りのタクシーで、

常連のお兄さん「ごめんな〜、変なところ案内しちゃって。これで宮崎嫌いにならないでね！また来たら遊ぼうよ！」

俺「もちろんです！」

LINEを交換してお別れ。

実際、旅が終わった1年後に再会しています。

今でも何かあれば連絡を取り合う大切な友人です。

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明らかにボッタクリをする店主

相手の名誉のために詳細な場所は言いませんが、北海道は某お土産屋さん。

なんか旅の記念になるものないかな〜とお土産屋に寄ったんですが、店の中には誰もいません。

まぁ奥にいるんだろうと思いながら、店の中を見渡します。

俺「（へぇ〜旅の思い出を木に彫刻をしてくれるんだ〜）」

北海道を代表する動物の熊に、名前と一言（日本一周記念など）を彫刻してくれるというお土産があります。

これは良いね！と思い、店の人を呼びます。

店主「あぁ〜お客さん居たんだね、ごめんごめん。」

俺「この熊って郵送してくれるんですか？」

旅で持ち運ぶことはできない大きさだったので、実家に郵送してもらえないか聞きます。

店主「郵送も出来るよ！この熊はここでしか買えないからね！お目が高いね兄ちゃん！」

俺「じゃ〜これお願いしようかな！名前と「日本一周記念」って入れてください！」

店主「了解！ちょっと木の在庫あるか見てくるから外で一服でもしててよ！」

俺「分かりました！」

我ながら良い買い物をしたな！と思いながら缶コーヒーをお供に赤マルを嗜みます。

一服が終わり、店の中に入ると

店主「木の在庫あったよ！1週間もすれば届くようにしておくから！」

俺「良かった〜！……ん？」

正直、一瞬で違和感に気づきました。

さっきまで値段が「1万円」になっていたのに、ものの数分で「3万円」に値上がりしているのです。

俺「あれ？さっき1万円って書いてませんでしたっけ？」

店主「え？これは3万円だよ！木の在庫も確保したから注文してもらえないと困るからね！」

確実にボッタクリにかかっています。

俺「あ、1万円じゃないなら買わないです。ありがとうございました〜。」

運良く（？）追ってくることもなく逃げることができました。

おそらくいろんな人に吹っかけているんでしょう。

このように、観光地のお土産屋では足元を見てボッタクリにかかってくることもあります。

しっかりと見極めて購入するようにしましょうね！

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「か…かっちょいい〜！」なバイク屋のちょいワル

クソみたいなボッタクリをしてくる奴もいれば、あなたは天使ですか！！という人にも出会えるのが日本一周の旅です。

場所は沖縄県那覇市。

時刻は夜8時過ぎ。

予約した宿に向かっている途中、バイクがおかしい！！

このまま走っていると焼けちゃうんじゃないかと思うくらい、常にエンジンが高回転しています。

異音とともに焦げ臭い匂いも立ち上げます。。

俺「これはヤバイ。。」

しかも周りには何もなく、街灯がポツンポツンとある程度です。

俺「これはヤバイ。。。ヤバすぎる。。。。」

すぐにスマホを出して近くのバイク修理屋を探します。

幸運にも1km先にYAMAHAのバイク修理屋があるとの情報。

ただ、この時間にやっているとは限らない。

しかも俺のバイクはSUZUKI。。

ただ、もうこれは行くしか道はない！！

せっせかとバイクを押して目的地を目指します。

30分ほどバイクを押したでしょうか。

やっと目的地到着！！

ただ、お店の電気はついていない。シャッターも降りた状態。

それもそのはず。時刻は夜の9時に迫ろうとしています。

マジでどうしようと思ったその時。

修理屋さんの2階部分の電気がついていることに気付きます。

インターホンがあったので、ダメ元で押してみる事に。

？「はい」

俺「すみません。〇〇バイク店のお方でしょうか？」

？「そうですけど」

俺「バイクで走っていたところ故障したみたいで。。大変申し訳ないんですが、ちょっと見ていただけませんでしょうか？」

？「…ちょっと待ってて」

なんと降りてきてくれる事に！！

俺「あ！すみません！ありがと……う…ございます！」

来てくれてすごく嬉しかったんですが、その感動を上回る強面！！

めっちゃ怖くてボコられるんじゃないかと思いました。

バイク屋のちょいワル「なんでこんな時間にこんなとこ走ってんのよ？」

俺「実は日本一周していて〇〇のホテルに向かう途中でして…」

バイク屋のちょいワル「あ、そう。ちょっとコレ完全に直すのは無理だよ。〇〇に行くんでしょ？近くにSUZUKIのバイクショップあるから明日そこで見てもらって。今日は応急処置しておくわ。」

俺「え！！！いいんですか！？！？ありがとうございます！！」

その後、締めたシャッターをもう一度開けて、電気をつけて、作業着に着替えて、手を真っ黒にしながら私のバイクを応急処置してくれました。

本当に涙が出るほど嬉しかったです。

神様はいるんや！天使や！！強面だけど！！

しかもちょっと入り組んだ作業だったらしく、合計1時間も時間を取らせてしまいました。

バイク屋のちょいワル「とりあえず〇〇までは走れると思うよ。SUZUKIのバイクショップは明日行ける？連絡入れといてやるから。」

俺「ありがとうございます」

正直、本当に泣いてしまいました（笑）

こんなに温かい人がいるんだ！！俺も困っている人がいたら絶対に助ける！！！このちょいワルみたいになる！！

本気でそう思いましたね。

しかも、「じゃあね！」とかいうもんで、「あの〜お会計は？」と聞くと、「あ〜そこの自販機でコーヒー買ってきて〜それでいいよ〜」ときたもんだ…。

俺…抱かれてもいい！！

このように、日本一周の旅では本当に温かい人に出会うこともあります。

人の温かさを再認識することができます。

いつか、またバイクに乗って沖縄に行くことがあったら、あのバイク屋で修理をお願いしたいと思っています。

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まとめ

いかがだったでしょうか？

全国には色々な人がいます。

あなたが旅人になることで、今まで関わりがなかったような人たちとも出会うことができます。

もちろん悪い人もいますが、それよりも良い人に出会えることが多い事にあなたは気づくでしょう。

こんな素敵な出会いが待っている日本一周の旅！！

あなたにも良い出会いがありますように♩